村上春樹による小説「ノルウェイの森」

私が先週の休みの日に見た映画の話を。

村上春樹さんの名作小説を原作とした映画『ノルウェイの森』は、青春の愛の物語を、美しい映像で丁寧に描いた作品です。

映画は、1960年代の東京を舞台に、若者たちの不安定な心と、生と死の境界を描いています。

菊地凛子さんが演じる直子の壊れそうな儚さと、美しい自然の中での静かなシーンが印象に残りました。彼女の心の不安定さと、松山ケンイチさんが演じるワタナベの寄り添いたいという思いが交錯する場面には、胸が締めつけられるような感情を覚えます。

また、水原希子さん演じる緑の存在は、物語に明るさと現実味を与えており、ワタナベが未来に希望を持てるようになるきっかけを感じさせてくれます。

彼女のまっすぐで少し乱暴な言葉や行動が、全体の暗さにバランスを与えていました。

全体を通して、音楽や自然描写、登場人物の無言の時間が非常に効果的に使われており、小説のもつ空気感を忠実に再現していると感じました。

ただ、原作を読んでいないと理解しにくい部分もあり、やや難解に思えるシーンもあります。

それでもこの映画は、若さゆえの痛みや、言葉にできない感情の重さを、静かに、しかし深く心に残す作品です。

久しぶりに見ましたが、毎回胸が締め付けられますね。

でも、お気に入りの作品なんです。

みなさんはどんな映画が好きですか。